ドライヘッドスパとは？
ヘッドスパとの違いや自分で行う方法も解説
ドライヘッドスパは、水やオイルを一切使わず、頭皮を優しくマッサージする美容施術です。手軽に行える上にリフレッシュ効果や、リラックス効果が期待できることから、男女ともに人気を集めています。
今回は、ドライヘッドスパの特徴や期待できる効果、自分で手軽に行えるマッサージのやり方にについて紹介します。
ドライヘッドスパとは
ドライヘッドスパは、水やオイルを一切使わず、頭皮を優しくマッサージする美容施術のことです。ハンドマッサージで頭皮からしっかりと揉みほぐし、脳の疲れを軽減していきます。施術後に髪を乾かす必要がなく、短時間でも受けられるのが魅力です。
ドライヘッドスパの目的は、頭皮の凝りをほぐしたり自律神経を整えたりすることが挙げられます。リラックス効果を高めるために手や腕を揉みほぐしたり、温めながら足を洗浄する足浴を提供したりするサロンもあります。あまりの心地よさに、短時間でも眠りに落ちてしまう人もいるほどです。
ヘッドスパとの違い
ドライヘッドスパと通常のヘッドスパは、施術方法において大きな違いが見られます。通常のヘッドスパでは、髪を濡らし、頭皮を丁寧に揉みほぐす施術です。
この施術を行うには、美容師免許が必要とされているので、美容院でのみ受けることが可能です。ドライヘッドスパは髪を濡らさずに行うため、マッサージ店などでも気軽に体験できます。
効果の面でも、それぞれに違いが見られます。ヘッドスパは、シャンプーを用いて頭皮の毛穴を洗浄し、清潔に保つことを目的としています。対照的に、ドライヘッドスパは、頭皮の緊張を和らげ、リラックスさせることに焦点を当てた施術です。
ドライヘッドスパで期待できる効果
ドライヘッドスパで期待できる効果には、次のようなものが挙げられます。
- 自律神経を整える
- 寝つきが良くなる
- 脳の疲れが取れる
- 眼精疲労を軽減できる
- 血行を促進できる
- 首・肩こりを解消できる
- リラックス効果がある
自律神経を整える
人間の体は、交感神経と副交感神経の自律神経が相互に作用することで機能を調整しています。交感神経は体の機能を活発化させる神経で、副交感神経は休息するときに優位に働く神経です。
私たちが心身ともに元気に過ごすには、交感神経と副交感神経をバランスよく機能させることが求められます。しかし、現代人は仕事のストレスやスマホの長時間利用により自律神経が乱れがちです。ドライヘッドスパを受けることで頭皮を刺激して、交感神経が優位である状態から改善できます。
寝つきが良くなる
期待できる効果のひとつに、寝つきが良くなることが挙げられます。寝つきが悪くなるのは、生活習慣や自律神経の乱れ、血行不良などが主な原因です。とくに、自律神経が乱れると体内時計も乱れるため睡眠不足に陥ります。
また、交感神経の状態が長いほど頭皮や肩などの筋肉が凝り固まります。筋肉が凝り、十分な血液や栄養が行き渡らないと、睡眠不足に陥ることも。頭皮には体全体の血流や老廃物を促進させるツボがあり、マッサージの刺激により寝つきを改善できます。
脳の疲れが取れる
現代は、人間の脳を過度に緊張させる生活習慣や娯楽が多くあります。刺激を受けた脳は疲労し、それがストレスの原因になることも多いです。脳の疲労が溜まると脳幹の一部である間脳が刺激され、自律神経が乱れる原因にもなります。
ドライヘッドスパを受けると凝り固まった頭皮の筋肉をほぐし、脳に心地よいとされるシータ波を増やすことができます。シータ波は、浅い睡眠でウトウトする状態のときに出る脳波のことです。脳がリラックスした状態になり、頭がスッキリします。
眼精疲労を軽減できる
ドライヘッドスパは、眼精疲労を軽減する効果が期待できます。眼精疲労の原因は、スマホやパソコンなど目の使いすぎによる目の疲れです。症状がひどくなると休息しても回復せず、首や肩凝り、頭痛や吐き気が起こるなど全体に生じる場合があります。
体全体に症状が生じている場合、単なる疲れ目ではなく眼精疲労の可能性が高いです。頭皮を優しく揉みほぐすことで、目の周辺の筋肉の凝りや疲労を軽減できます。眼精疲労を放置すると眼疾患の発症リスクも高まるので要注意です。
血行を促進できる
長時間同じ姿勢をとったり、運動不足だったりなど、さまざまな原因で血行が悪くなります。血行が悪くなると首や肩凝りをはじめ、睡眠不足や冷え性、基礎代謝の低下などの症状が現れます。女性の場合は、生理痛やむくみが発生することも多いです。
ドライヘッドスパで頭皮を刺激すれば、体内に滞る血流を促して体本来のバランスを整えられます。血行を促進することで体の疲労解消だけでなく、痩せやすい体質へと変化できます。痩せやすくなるのは、血行促進により太る原因物質となる老廃物が体外へと排出されるためです。
首・肩こりを解消できる
成人の頭は4～6kg程度の重さがあり、首や肩、頚椎を含む背骨、背中の筋肉で支えています。首が前に傾くほど頚椎にかかる負荷はかかり、姿勢が悪くなると27kgの負担がかかるといわれています。近年は姿勢が悪い状態でスマホやパソコンを長時間使用する人も少なくありません。
それが、首や肩凝りの原因です。症状が悪化すると首や肩周辺の筋肉の凝りだけでなく、頭皮も凝り固まることがあります。ドライヘッドスパを受ければ、頭皮から繋がる首や肩の凝りをほぐせるため、頭を支える周辺のケアを行うことが可能です。
リラックス効果がある
体の疲れだけでなく心の疲労解消も期待できます。心の疲労を解消できるのは、効果を高めるために五感を刺激するリラックス効果を取り入れているためです。たとえば、嗅覚を刺激するためにアロマを焚くサロンがあります。
嗅覚による刺激は人間の脳に直接働きかけ、交感神経が優位な状態に改善してくれます。施術中に心地よい香りを嗅ぐことで脳内の不快なイライラを抑え、リラックスさせる効果が期待できます。ほかにも、ダウンライトや音楽で心地よい環境にしたりが提供されたりします。
リフトアップ効果
顔のリフトアップ効果も期待できる効果の一つです。
頭のコリをしっかりもみほぐすことで、顔の血行やリンパの流れも促進されます。それにより、老廃物が流れやすくなって、顔のむくみが解消されたり、フェイスラインがスッキリしたりします。実際に施術を受けた後、鏡で顔を見ると、「目が大きくなった」「顔が小さくなった気がする」と感じる方も多いようです。
ドライヘッドスパの効果の持続期間
施術の効果は、一般的に1週間～10日間持続するといわれています。ただし、効果は頭皮の状態や体質で個人差があります。効果を持続させたいなら、継続的に施術を受けることが大切です。ドライヘッドスパは、2週間～1ヶ月程度の頻度で施術を受けるのが良いといわれています。
頭皮は約28日周期で生まれ変わるため、頭皮に変わる周期に合わせてドライヘッドスパを行うのがおすすめです。不調が出てから施術をすると、体機能やバランスを一から作り直さなければいけません。頭皮が生まれ変わる周期に合わせて施術すれば、より早く体の回復を見込めます。
ドライヘッドスパがおすすめな人
ドライヘッドスパがおすすめな人には、次のようなものが挙げられます。
- 気軽に頭皮のマッサージを受けたい人
- デスクワークが中心である
- 寝つきが悪くて眠れない
- 日常的に酷使している
- ストレスを解消したい
- 髪の毛の質を良くしたい
ちょっとした癒しを求めている人
ドライヘッドスパの魅力は、水やオイルを使用しないことから、特別な準備が不要である点にあります。来た時の服装で気軽に施術を受けられる手軽さが、多くの方々から支持されています。また、男女問わず受けることができるので、日常の忙しさから少し離れ、心と体の両方に癒しを求める人々に最適です。
以上の点から「日々の疲れを癒したい」「仕事の休憩時間にサッとリフレッシュしたい」と思っている方にとって、ドライヘッドスパはまさにうってつけであると言えるでしょう。
デスクワークが中心である
業務の中心がデスクワークである場合、同じ姿勢で長時間働く人も多いです。首や肩、目の筋肉を動かす動作が少なくなると血行が悪くなり、首や肩凝り、眼精疲労による不調が現れます。
眼精疲労は目周りが凝り固まったことが原因であると考えられがちですが、顔周辺の筋肉は頭皮と繋がっています。ドライヘッドスパを受ければ、首や肩、目の筋肉を同時に揉みほぐすことが可能です。
寝つきが悪い人
試験や会議の前など大事な日の直前は、緊張して眠れなくなることがあります。人間の緊張は交感神経と大きく影響しており、過剰に活発な状態になると夜に眠れなくなることがあります。
ドライヘッドスパを受ければ、浅い眠りの状態の脳波であるシータ波を増やせるため、リラックスした状態を作り出すことが可能です。休息に不可欠な副交感神経の働きを促し、緊張を和らげられます。
日常的に目を酷使している人
スマホやゲームの長時間利用など、日常的に目を酷使している人も多いです。目を使いすぎると周辺筋肉は視覚情報を長時間処理しているため、気づかないうちに疲労が蓄積されている場合があります。
ドライヘッドスパは、凝りの原因になる目周りの筋肉を揉みほぐすことが可能です。スマホやゲーム以外にも、メガネやコンタクトを長時間つけていると目の筋肉が凝る原因になることがあります。
ストレスを解消したい
日常的なストレスを抱えている場合、目や首、肩の凝りが発生するだけでなく、頭痛や吐き気、だるさといった不調が出ることがあります。脳が常に緊張状態であるため、休みたくても休息できません。
ドライヘッドスパを受ければ副交感神経の働きを促してくれるので、心身ともにリラックスした状態に脳をリセットできます。ストレスを解消したいなら、ぜひ施術を受けてみましょう。
髪の毛の質を良くしたい
ドライヘッドスパを受ければ頭皮の血行が良くなり、老廃物の排出を促進できます。頭皮を揉みほぐしたあとはより多くの栄養が行き渡り、生き生きとした頭皮環境を作り出すことが可能です。
頭皮環境が良くなれば髪の質が改善され、抜け毛や白髪を減少できます。シャンプーやリンスを変えても頭皮環境が改善されない場合もあるため、ドライヘッドスパの利用を検討するのがおすすめです。
自分で行える！ドライヘッドスパの方法
ドライヘッドスパの方法には、次のようなものが挙げられます。
1.心地よい場所を選ぶ
自分でドライヘッドスパをする場合、心地のよい場所で行うのがおすすめです。心地のよい場所で行うと、リラックス効果を高められます。
2.髪をブラシで梳かす
ドライヘッドスパをする前に、髪をブラシでしっかり梳かしましょう。髪の絡まりが解けるので、頭皮のマッサージを行いやすくなります。
3.優しくマッサージする
指の腹を使用して頭皮を優しくマッサージしましょう。とくにこめかみや首筋周辺を重点的に、円を描くように揉みほぐすのがポイントです。
4.頭皮を指圧する
頭皮全体を優しく指圧しましょう。頭皮を指圧すると血流が改善され、髪の質を改善できるうえに顔のたるみの予防にもつながります。
施術中はできるだけ静かな環境を作り、自分の呼吸に意識を向けましょう。施術は、約10～15分程度を目安にリラックスしながら行いましょう。
まとめ
ドライヘッドスパは、水やオイルを一切使わず、頭皮を優しくマッサージする美容施術のことです。自律神経が整う効果や、眼精疲労を軽減できるなど、さまざまなメリットがあります。リラックス効果も得られるため、ストレスを解消したい人にも最適です。
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